「シュガーロード」日本遺産認定のお知らせ
2020.6.22
4冊からなる鶴屋文書のひとつ。【菓子仕方控覚】
長﨑、佐賀、福岡の3県にまたがる「砂糖文化を広めた長崎街道~シュガーロード~」が日本遺産に認定されました。
また、18世紀に編さんされた弊社に残る菓子製法書「鶴屋文書」、そして丸ぼうろも今回の日本遺産を構成する文化財のひとつとなりました。
【シュガーロード】
江戸時代、鎖国のもと海外との唯一の窓口であった出島。その出島に荷揚げされた砂糖は、長崎から、佐賀を通って小倉へと続く長崎街道を、京・大坂、江戸などへと運ばれて行きました。
長崎街道は、九州各地の大名たちの長崎警備や参勤交代や、オランダ商館長の江戸参府、海外からの品々や技術、文化を京・大坂、江戸へと運ぶための街道として栄えてきました。
街道沿道は砂糖のほか、菓子作りの技法なども入手しやすかったため、全国的にも有名な銘菓が生まれています。
南蛮から伝わった菓子は、それまでの和菓子とは違い、砂糖をふんだんに使うもの。
この伝来により、菓子の世界に革命が起こり、長崎街道を中心に、砂糖文化が各地の文化と風土を取り入れ、個性ある味へと花開きました。
そのため長崎街道は砂糖の道「シュガーロード」とも呼ばれており、今なおその技術と味は受け継がれています。
鶴屋の丸ぼうろ